島には町にあこがれ家出する娘もいれば、町から来る女教師もいてペピートの心を揺らすが、ペピートの一番の気がかりは母の妊娠である。
狭い島での、妻子ある男との関係は隠しきれないと覚悟を決めた母は、恐れず産めとペピートに言われるが、ある夜、一人で海に出る。
母を失ったあとのペピートが、夫のある女教師と一度だけ抱き合う場面は、男にも女にもある一時の気持の迷いを、ペピートも悟ったことを見せて示唆的だ。
そのあとの、母の仕事を継いだペピートにとまどいはなく、自分の取り上げた赤ん坊を見る笑顔がいい。
男女のこだわりから一歩踏み出せば、人間が一周り大きくなる。
ペピートに未来が託されていた。
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